和装のヘアは洋髪がトレンドですが・・・。
和装は日本の伝統的な婚礼衣裳のスタイル。
鬘(かつら)に角隠し、簪(かんざし)、綿帽子・・・。
古き良きスタイル。
ですが・・・。
最近、鬘(かつら)をしている方が少なくなりましたね~、本当に。
自身の髪をセットし、ピンポンマムのような生花をあしらう洋髪スタイルが主流です。
なぜ、なのでしょうか?
お客様の声を集約すると以下のようになります。
〇 鬘(かつら)は重くてきつそう。
〇 鬘(かつら)が似合わない。
〇 洋髪でアレンジした方が可愛い仕上げになる。
〇 洋髪だとメイクもナチュラルな仕上げになる。
といったところでしょうか。
確かに打掛は身にまとうだけで重量感があり、鬘(かつら)をつけると頭部は締め付けを感じます
ロケーション撮影主流の中で移動するだけでも一苦労。
だったら負担が少なくなり、自由かつ今風にアレンジできる洋髪の方がいいという思考は至極納得です。
でも・・・。
実は鬘(かつら)の姿の方がバランス良くて美しいのです!
まず、鬘(かつら)を頭上に被せると体に対して、頭部分は大きくなります。
和装は長襦袢・打掛と着こむ上に背中に帯山がありますので、必然と体の幅ににボリュームがでます。
その頭部分と着物を着た時のバランスがいいのが、断然鬘(かつら)なんですよ!
一方、洋髪はどうなのでしょうか。
自分の髪をアレンジするので、頭部の部分は鬘(かつら)に比べ、ボリュームは少なくなります。
そうすると、先述した体の幅に対して、頭部が小さくみえますよね。
言い方をかえると、顔部分は小さく感じ、体が大きく見えるんです・・・。
ということで、全身のシルエットラインは断然、鬘(かつら)が綺麗です。
いや、そうは言っても「鬘(かつら)は似合わない!!」と思っているかもしれません。
たぶん、つけてみるとそう感じるかもしれません。
それは「普段見慣れない自分」がそこにいるだけで、段々見慣れてくるものです。
欧米人で「ドレスが似合わない」というイメージはわかないですよね?
つまり、お伝えしたいことは鬘(かつら)は日本人に合うようにできているのだと思います。
和装と鬘(かつら)本当におすすめ!
フォーカスワン
廣子